コロナ禍の若者が消費や企業の担い手になる時
この数か月間起きたこと、アフターコロナ、ウィズコロナの世の中について、考えてみました。
「今迄チャンスがあると捉えられたものが、コロナタイミングで一気に開花した」
リモートワーク、デリバリー、キャッシュレス、「密回避」「イエナカ」という場面にマッチしたニーズはこれを機に飛躍。
「ダウントレンドだったものの復権」
イエナカ消費により、個食から集い食、生鮮、調味料を使った調理場面増加、買物頻度もさがり個食惣菜のダウン。
「自給自足の大切さ」
危機に備えるためには、さすがにもう少し自国内で必需品をまかなえる体制は必要。マスクの二の舞は起こさない。
それ以外に私が強く感じていることがあります。
この状態が1年以上続くと、5年後10年後、消費、企業の主役となる人たちの「価値観」がとても大きく変わるだろう、ということです。
うちの次女は大学2年生、春休みは1か月伸び、GW明けから全てリモート授業となりました。
1か月分をカバーするハード授業だからそれはもう大変。
朝9時から18時すぎまで、週5、延々とパソコンの前に座り、終了後は出席確認のレポートの山。
後期も全リモートが確定しました。サークルもようやくOK?
若者が外に出て云々の報道が多いものの、そうじゃない子もたくさんいます。
私は大学4年間下宿生活でしたから、本当に好き勝手に遊び、旅行にたくさん行き、未知の世界へチャレンジしていました。
だからこそ、アイディアやひらめき、色々な物事の味方、考え方ができるようになりました。
飲んだくれて電車を乗り過ごした、はめをはずしたら財布がなくなってた、などに始まり、たくさん「失敗」もありました。
だからこそ、仕事で失敗しても「ドンマイ、次々」と言えるし、周囲の失敗も許容できるようになります。
人と一緒にいるからこそ「ヤバイ空気が流れてる・・」なんてあるわけです。
その経験が「密回避」「自粛」などという形でそがれ、それが「正しい価値観」になってしまった時、どうなるのか。
たとえば会社なら
「新しいプロジェクトを任せます。色々なアイディアを出し合いましょう!」 ⇒ AIに出してもらった方が効率よいじゃないですか
「どんどんチャレンジして失敗しましょう」 ⇒ 見えないことや答えがわからないこと、できません
「海外赴任してくれる?」 ⇒ なんで行かなきゃいけないんですか。リモートじゃあ、ダメですか
などということが実際に起きるかもしれません。
そうなった時、単純に「今の消費がこう変わる」なんてことでは想像しきれない価値観が広がっているのでしょう。
親としては、その辺もバランスも見ながら、上手な形でわが娘に「冒険」や「失敗」させなければ、と考えています。